描きたいときに描けないのって最高にいらいらします。
「貴女が頼んだのできてるよ。」 そう言うとお花屋さんはお店の奥からいくつかのカードを持ってきました。 「これ、保険証と住民票が二人分。後は権利証のコピーとかその他もろもろ。」 「ありがとう。」シンの胃の中で育った娘が書類を受け取りました。腕を2本ともなくしてしまったので、シンの胃の中で育った娘が口で受け取った書類を鞄にしまうためにシイが鞄のフタを口で開けてそこから書類をしまいました。 「……どうして****は“貴女”なの?」子どものような見た目そぐわないとシイは思って聞きました。 「シイは知らないかも知れないけれど、私たちのお父様は偉大な方なのよ。」シンの胃の中で育った娘は言いました。 「だって僕らが今戦争のない豊かな時代に暮らせるのはシンが世界平和のためにかけずり回って世の中を調停して回ってくれたおかげだし、シンは素晴らしい発明家でもあって彼のおかげで僕らはとても便利に暮らしていけるんだから。」 お花屋さんも言いました。 「シンとキリ様のふたりの娘のために何か出来ることがあるなら協力を惜しまない人はたくさん居るよ。」 「……そう。」 シイはなんだか空恐ろしいような心強いような気持ちがしました。 「それで、早速シイを接骨院に連れて行きたいのだけれど、信頼のおける接骨院を知らないかしら。」 「うん。少し変な場所になるけど、ここから歩いていけるところにすごく自慢出来る名医がひとり居るよ。」 「どこにあるのか教えて頂けるかしら。」 「2つ目の信号を左に曲がってずっと行ったところだけど、よかったら一緒に行こうか。」と、お花屋さんが申し出ましたが二人はそれを断りました。 「う〜ん、つれないなあ。」二人が去ったあとでお花屋さんは一人つぶやきました。
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