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このページも墜ちるところまで墜ちたな・・。 そこで 「女性の友達に『僕はセンスが悪いみたいだから、服を買いに行くのを付き合ってくれない？』って頼んだんですけど、何か注意点ってありますか？」 ------引き受けてもらえたんですか？ 「ええ。何とか。(^_^;) 」 ------その人って、ひょっとして貴方が付き合いたいって思っている人？ 「まさか〜。好きな人になんて、そんな事を気軽に頼めるワケないじゃないですか〜。ただの友達ですよ。」 ------じゃ、その人と深入りしないことですね。注意する事としては・・。 「へっ？ (*_*) 」 ------あのね、貴方が『モノを頼む』、つまり軽い負荷をその女性にかけるってことは、相手が貴方に【好意】を持ってしまう可能性が有るんですよ。『この人の為に面倒なことを引き受けた・・・ということは、自分はこの人に対して好意を持っているからだ。』と、彼女の心が自動的に【帳尻合わせ】をしてしまう場合が有るんです。 「あ・・・。そんなことで【認知的不協和理論】の話になっちゃうんですか？」 ------ええ。認知的不協和理論なんて、我々しょっちゅうやってるんです。ただ無意識に行われることだし、それこそ一々注意していませんから、自分では気付いていないだけで・・・。 そしてしかも、頼んだ内容が『貴方のセンスを良くする』という、貴方とその女性との【共同作業】になるワケでしょ？ 共通の目的やスキーマを持つことによって、愛が芽生えることってよく有る話なんですよね〜。 更に、彼女に手伝ってもらうとなると、当然貴方は【お返し】を考えるでしょ？ 「そりゃ、考えるでしょうね。彼女のおかげでセンスが良くなれば、お礼をするのは当然のような気がしますけど？」 ------ですよね。つまり【衡平理論】が働くワケです。でも、これって『お返しの連鎖』になりやすいんですよ。 『服を選んでくれてありがとう。お返しに食事どう？』から始まって、『先日、ご馳走になったから』とかいって、好きなミュージシャンのＣＤとかもらっちゃう場面を想像して下さい。 「え〜〜っ？ そんなふうになっちゃうんですか？」 ------別に、全部が全部なるというワケではありません。ただ、そうなる可能性が有るから注意したほうがいいですよ・・・という話です。 「・・・と言うことは、最初から僕が片思いしている彼女に、服のアドバイスとかを頼めば良かった って事ですか？ (-_-;) 」 ------理屈では、そうなります。でも、実際には相手が本命だと【緊張】してしまったり、【下心】が見えてしまったりして、そう上手くはいかないと思いますが・・・。 実はこのあたりがとっても難しいところなんですね。人間って、大好きな人には負荷をかけず、逆に恋人になってほしいと思ってもいない人に負荷をかけちゃうんです。これで、話がややこしくなっちゃう場合って意外と有るんですよ。 まぁそれはともかくとして、やっぱりいきなり好きな人に頼むのではなく、まずは【コツ】を理解してからの方が良いでしょうね。 この流れを掴めたら、恋愛だけではなく他のコミュニケーションにも役に立ちますから。
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