小説板
俺が幸介と知り合ったのは、小学4年生のときだった。 幸介はいつも独りで、遊ぶ友達どころか、話す相手すらいなかった・・・まさに、孤独だった。 俺はそんな幸介を放っておけなかった、何故なら・・・ 俺も、幸介と同じで・・・孤独だったからだ。 いつも、自分の席でうつむいて、何もしないで、教室で仲良く遊んでいる奴等を羨ましがっていた。 ・・・ただ、つまらない毎日を送っていた。 そんな寂しいトコが、とてもよく似ていた・・・。 気が付けば、俺と幸介は友達になっていた。・・・いや、親友だった。 きっかけは、席替えで隣同士になった事、休み時間に二人だけ静かに座っていた事、そのとき二人が同時に勇気を出して放った一言・・・ 「君って、僕に似てるね」 今になって思えば、随分不思議な一言だった・・・。 〜第二話〜終了
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