ケンタとお絵かき
小学生中期に、祭りの夜店でヒヨコを買ってもらった。 親が大きなカゴを作ってくれて、昼間は日光浴させて、夜は物置に入れて 寒くなったら毛布をかけて、だいじにだいじに育てていた。 少し大きくなって鳴き声も「ピヨピヨ」から「コ・・ピ?・・ココ」って変わって来て まだ黄色い羽根が多いけど、ちらほら白い羽根も見えて来たりして、可愛かった。 でもね ある朝、学校に行く前に「おはよう」を言いにヒヨコのとこに行ったのさ。 カゴにかけてあった毛布をはぐったのさ。 カゴの中のヤツと目が合ったよ。 ヤツはね、信じられないような狭い隙間からスライムみたいに逃げ出したよ。 とっさにね、ヤツの尻尾をつかんださ。ズロロって感触を残して尻尾は逃げたよ。 それから、一生懸命ヒヨコの頭を探したよ。見つからなかったさ。 涙も出なかったんだよ。その時は。 ネズミをね、怖いとは思わない。嫌いなんだよなぁ。
ガーーーーーーン でも、まだ生のねずみ 見た事ない・・・。 大事に大事に育ててたのに・・・。 弱肉強食って・・・残酷だ。
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