異常気象(仮)〜savaと総の交換日記〜
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変な時間に・・・
「進路希望調査かぁ。2年になったばかりだっていうのに。」 「早いよね。」 「早過ぎることはないだろ。もう文理のクラス分けもされてるんだから。」 クラスメイトたちに、呆れたように譲が言う。 「そういう譲は、進路、決まってるの?」 「やっぱ、青龍学園大学?」 「春日先輩がそうなら、そこだよね〜」 口々にさざめきあう友人達に、譲は苦笑で答えた。 自分の希望する進路は、昔から一つだった。 そのためだけに努力し続けてきたのだ。 今更、迷いはない。 「望、お前呼び出し食らったって?」 けらけらと笑いながら、臣が言う。 怠惰な生徒会副会長は、暇な時は生徒会室に現れるのだ。 「お前、バイトはどうした。」 「俺の質問に答えてないぜ。」 冷ややかな眼差しで答えるのぞむを、臣が楽しそうに見る。 小さく溜め息をついて、のぞむが答えた。 「進路希望の内容が気に入らなかったらしい。小一時間の説教だ。」 「されたのか?」 「したんだ。」 のぞむの説教発言に目を見開いた臣は、のぞむの返事を聞いてさらに驚いて口を開けた。 「したって…」 「人の進路希望にケチをつけるから、説教してやっただけだ。 教師の勧める進路がいかに利己的かつ、独善的にして無意味か。 俺の希望の正当性及びその先にある可能性と、その実現性を、各種リサーチと統計データによる確立統計的観点から見た方法論を交えてとつとつと語ってやった。」 「お前なぁ。進路指導を行う教師たるものが、生徒の未来(ゆめ)を潰すような真似をするな。の一言ですむだろうが。」 「その一言で大人しく引くような教師なら、俺もそうしたが。進学率を上げるのに躍起になっているヤツ相手に、そんなセリフが通用するか?」 「お前、成績だけはいいからなぁ。」 「だけとは、何だ。俺様の無敵な内申書をしらないのか。」 「知ってるっての。2年間、独占首位を譲らなかった男だろ。」 「今年も譲るつもりはない。」 「たく、進学しないんなら、必要ないだろうが。」 「誰かに敗けるというのが、気に入らない。」 しれっと言い切るのぞむに、臣が呆れる。 それだけではないのは知っているが。 何しろ、こいつは譲が喜ぶからという理由で、中学から首位を保ち続けたのだから。 一度3位くらいに下がったとき、残念でしたねと淋しそうに笑い、次に頑張りましょうねと譲が控えめに慰めたことが会った。 その次から、単独トップが続いているという。 1位になると、譲がすごいと褒めて、笑顔全開でおめでとうと言うのが嬉しくて。それが見たくて努力していた男。 譲も相当にのぞむバカだが、こいつもたいがいな譲バカだと臣は思った。 「…そんなに、譲がいいかねぇ。」 「シスコン兄の発言じゃねぇな。」 「俺は兄だからな。妹の譲が可愛いのは当たり前だろ。」 「じゃぁ聞くが、他のヤツが妹でもかわいいと思うのか?」 「他のヤツは妹じゃないから、わからん。」 「…………………」 思わずにらみ合うような冷ややかな視線を、笑みを浮かべた顔で交わす二人。
「お前達だけだった。『俺』を見ていたのは。」 「のぞむ?」 「お前達がいるときだけは、ノイズが消える。」 のぞむがゆっくりと目を閉じる。 それを見て、臣は複雑な表情をした。 運動、学問、芸術。 それぞれの一流どころを直系親族に持つのぞむは、何ができても『当たり前』だった。 あの人の血を引いているから。 あの人の子供なのに。 出来ても、出来なくても、付きまとうノイズ。 のぞむくん、すごいね。いっぱいがんばったもんね。 彼女の声は、笑顔は、いつもノイズを消し去る。まるで呪文のようだった。 だからずっと一緒にいたいと思った。 その方法がわからなくて回り道したけれど。 ようやく、踏み出せる。 「反対されるかと、思ったんだが、な。」 「ばぁか。俺らにしてみりゃ、『やっと』だぜ。」 臣がくつりと笑うので、のぞむが苦笑した。 「そうだな、やっと…動き始めたな。」 「そうみたいだな。」 お前も、あいつらも。 そんな言葉を飲み込んで、臣は小さく笑った。 「ただいまもどり…おわっ、いたんですか副会長!」 「いちゃ悪いのかよ。」 「だって、副会長がいるのに静かだなんて!」 「俺が騒いでるみたいな言い方するんじゃねぇよ。こいつが原因だろ。」 「最初に怒鳴るのは、お前だろ。」 「のぞむっ!」 怒鳴った臣に、笑い声が湧き上がる。 にやりと笑うのぞむの顔。 先ほどとの落差に、臣が溜め息を零した。 この顔のほうが安心するなんて、いってやらねぇけどな。 ===== とてつもなくお久しぶりでございます。漸く本家?カプを書けそうです。 それなのに、いまいち意味不明ですみません。 本当は夏くらいだと東高グループと時期を合わせられるんですけどね。 書ける時が書き時と言うことで。 旅行あとのバレンタイン、ホワイトデー、のぞむ誕生日あたりで、のぞむと譲にいろいろあったということで(書けよ) のぞむの進路をからめた話を考えていて、なんとか自サイトパラレルとの区別をつけて、イメージつけても書き出せないのはなぜだろうと考えたら、のぞむ視点で考えているからだとわかりました。 譲の心理状態から始めたら、固まり始めました。 私はやはり譲が一番のようですヨ。 おいおい書いていきます。まだ流れ書き出してないですけど(爆) 50の質問の後半にでてくるのですが、のぞむのコンプレックスだった(一応過去形らしい)のがノイズだったりします。 いつぞやのユニット名は、のぞむには複雑だったのではないかと(笑) あ、のぞむの父は学者の予定です。
復活をお待ちしてました! 譲ちゃんとのぞむの進路・・・何でしょうか、気になるー。 色々あった話も書いてくださいね。 楽しみ楽しみ♪
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