異常気象(仮)〜savaと総の交換日記〜
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お誕生日おめでとう、弁慶。 ということでちょいと甘い2人を描いておきまする。 弁敦、マイブーム。 ◇ 敦姫は固まっていた。 理由は隣から伝わってくる体温と重み、そして規則正しい寝息。 こ、これは、どうしたものだろうか・・・ 武蔵グループの総帥の跡取りである弁慶と麗慶の誕生日は、毎年各界の大物達を呼んで盛大に行われる。 今年は弁慶の許婚ということで敦姫も呼ばれて参加したのだが、正直、眩暈がした。 笑顔で着飾った人々。美しい美辞麗句。華やかなパーティ。 しかしその裏側に澱む欲望と妄執は隠し切れず会場を埋め尽くさんばかりに滲み出していた。 その中心で、それでもそこだけは光が差しているかのように笑顔で応対していた2人。 自分にはとても出来る事ではないと、改めてこの姉弟の強さを思い知ったのだった。 そしてパーティが終わった時には人々の念を感じすぎて疲労困憊していた敦姫を弁慶はこの山奥のしんと静まった場所へと誘ってくれたのだ。 そこにいたのは、心の底からこの2人の誕生を寿ぐ心の持ち主だけ。 ここがあるからこそ、彼等はあのような所でも生きてゆけるのだと、敦姫はそう知った。 ささやかな、けれど温かい祝いの席。 そしてその最中に弁慶と自分は座って話をしていた筈なのだが・・・ 弁慶の身体が傾いできた、と思った瞬間いつもならば軽く身体をかわす事など造作も無いことなのに、何故かそのまま動けず、弁慶が寄りかかる事を許してしまっていた。 そしてそのまま、今に至っているのだった。 ◇ つづきます
「・・・おや、不肖の弟は一体何をしているんでしょうね?」 はっと見上げれば、そこにあったのは隣で寝息を立てている人物とよく似た---けれどさらに鮮やかで艶やかな微笑み。 「麗慶殿・・・」 「まさかあの程度のパーティで疲れたというのでしょうか。敦姫、すみません、すぐに叩き起こしますから」 ぼきぼきぼき、と軽やかに麗慶の拳が鳴った。 「いいえ・・・どうか、しばらくこのままで」 「は?」 麗慶が驚いたような表情をしてもう殴るばかりの勢いであった拳をぴたり、と止めた。 「弁慶殿はこのところ大変お疲れの様子でした。3年生の担任を受け持つ身でありながら、あのような武蔵の行事に忙殺されたのではいくら身体があっても足りないでしょう。・・・少し休ませて差し上げたいのですが」 「それは・・・」 麗慶は弟の顔を見つめた。 いつもなら、この距離で拳を固めれば気配を察して目を覚ますのが常だ。 だが、今は驚くべきことにすうすうと寝息を立てて眠り込んでいる。 よほど疲れているのか、それとも--- 凛とした眼差しでこちらを見上げている紫の瞳へと視線を移し、麗慶はふっと表情を和らげた。 ---居心地の良い場所を、見つけたということでしょうか・・・ 「・・・すみません、折角の麗慶殿のお気遣いを・・・。ですが、私ならば大丈夫ですので、しばらくこのままでお願いいたします」 困ったような、それでも強い意志を秘めた瞳で見上げてくる。 そう、きっと、この姫君ならば、大丈夫。 「・・・わかりました」 そう言うと麗慶は敦姫に対してすっと軽く頭を下げた。 「不肖の弟ですが、どうぞよろしくお願いします。・・・敦美さん」 「は、はい・・・」 「では・・・」 麗慶はいまだ眠っている弟の頭を軽く小突くと、微笑んで立ち去っていった。 ほっと、息を吐いて敦姫はその背を見送った。 そして、はっと言われた言葉を思い返した。 弟をよろしく・・・ 聞き様によっては、色々にとれる言葉ではないか。 許婚である自分に対して言ったというのであれば、それはつまり・・・ ぱっと、頬に朱が走った。 こ、これはどうしたものか・・・ 敦姫は肩に弁慶の重みを感じながら固まったまま、動けないで、いた。 ◇ あはは〜楽しい〜。 麗慶さまと敦姫の会話はどうなんでしょうかね。敬語なのかな、と思って書いてみたんですが。 弁慶も休ませて上げないとね。途中から起きてそうだけど。狸姉弟。 弁慶&麗慶はぴばーすでい。
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