異常気象(仮)〜savaと総の交換日記〜
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警告〜 臣とオリキャラ(女)との思い出話です。 オリキャラダメな人は読まないでね。 こんな異常気象なパラレルを読んでくれてる人は大丈夫だと思うけどねんのため(笑)
「初めまして、青魚青子(あまおはるこ)です。宜しくお願いします。」 ぺこりと頭を下げて再び上げたとき、そいつと目が合った。 深い、紺碧の瞳。ほんの少し緑かかった黒に近い紺。 深海の海の色に似ていた。 それが、青子に抱いた最初の印象だった。 青子はどこにでもいそうな普通の、それなりに活発でそれなりにおとなしい、あまり目立たない女だった。 それが、奇妙に思った。 時期はずれの転校生。もっと目立ってもおかしくないだろうに。 偶然にも席はとなり。有川と海魚で出席番号も同じ。その上開いている委員がそれだけだったという理由で、同じ図書委員になってしまい、何かと接する機会が多くなった。 「なぁ、海魚。」 「青子でいいよ。苗字で呼ばれるの、慣れてない。」 さらっと言う顔は、カケラも媚の色がなかったから、臣もあっさり頷いた。 「んじゃ、俺も名前でいいぜ。」 「了解、将臣。」 「臣でいいって。」 「?有川の名前は将臣でしょ?」 不思議そうにする青子に苦笑して、けれど将のことはわざわざ説明することでもないので何も言わず、そうだけどよ、と答えておいた。 青子は女にしてはさっぱりとした気性と思考が好ましくて、それなりに話をした。 あるとき、図書委員の仕事をしながら、青子が言った。 「妹がすきなの?」 心底不思議そうに聞いてきたあいつに、言葉を失った。 からかうような言葉ならば、疑うような言葉なら、ののしるような言葉なら、即座にああ、と答えただろう。 あんなに可愛い妹を愛して何が悪いと言うだろう。 けれどあいつは、不思議そうに、そうは見えないけれどとでもいうように、感情のない声で聞くものだから。 返答に詰まって、そうして質問の真意を理解し、思わず出た言葉が「わかんねぇ」だった。 妹が好きだが、妹に恋しているわけではないから。 けれど他の女に対して、妹よりも愛しい感情を持つことができないのも事実で。 だから、違うとは言い切れなかった。 ===== そして力尽きてつづく〜 オリキャラの子の名前の漢字はずっと前から決めていたのに、読み方をまよってなかなか進まなかったという(笑)
バカにするでもなく、嫌悪するでもなく、そんな質問をした青子を、まじまじと見つめる。 青子はそこそこなじみつつもどこか一線を引いて人と接しているように見えた。だからこそ、そんな踏み込んだ質問をするのが、意外でもあった。 じっと見ていると、バツが悪そうに青子が言った。 「ん、ごめん。変なこと、言ったよね。」 「いや、いいけどよ。何でそんなこと、気になったんだ?」 他のヤツならぶっ飛ばすけどな、と笑いながら付け加えると、青子が苦笑した。 「将臣はさ、誰とも付き合わないじゃない?」 「…一応彼女がいない期間の方が少ないんですが?」 まぁ、たいてい数ヶ月しか持たないから、あまり威張れたことじゃねぇけどよ。 あれしたい、ここにいきたい、記念日だからどうのと、女って面倒だなとよく思う。 「言い方が悪いかな。その子たちは特別じゃないでしょ?」 好きじゃないでしょ、とは言われなくて、少しだけほっとしている自分がいた。 好きでもない女と付き合えるほど、俺は暇じゃないし、何よりこいつにそんな風に思ってほしくないと考えていた。そのことに、いささか驚きつつ、青子を見る。 「あれしたい、ここに行きたい、記念日だから特別に。妹さんやあの幼馴染に誘われたなら、面倒だなんて感じないじゃない?」 「…まぁな。」 「それって、特別だからだと思うのよ。」 本を棚にしまいながら、青子が言う。思わずぽかんとしてしまい、ほら次、と促され、返却ボックスから本を手渡す。 「家族が、か?」 「家族だから、じゃないの?将臣の場合。」 そういった青子の横顔が、やけに印象的だった。 きっかけなんて、ほんの些細なものだ。 それからあいつを目で追うようになっていた。 そうして気付けば目が合う回数が増えて。 あいつも俺を見ていることに気付いた。 けれどそれは恋と呼ぶにはあまりにも穏やかで。 凪いだ海のように静かで、深海のように深い色の瞳。 あの瞳を向けられると心地よく、少しだけ緊張するくせに、何故か落ち着いた。 ああ、そうか。海に潜っているときに似ているんだ。 少しの緊張感と、包まれている安心感。 水温は低いはずなのに、温かさを感じる、大いなる海。 その瞳を見つめて思わず笑みを浮かべると、面食らったように青子が目を瞬かせた。 「有川って海魚が好きなのか?」 「は?何で。」 問いかけられて、思わず目を瞬かせた。 「よく見てるように見えるから。」 「あー、役目柄なんだかんだと一緒にいるから、そう思うんじゃねぇの?」 出席番号も同じだから、日直も同じ、委員会も同じ。授業で何かと組むことも多いからそう答えると、相手はあっさりと納得した。 「だよなぁ。あいつ、お前の好みの可愛い系とは違うし。何考えてるのかわかんねぇとこあるからな。」 「そう…か…?」 臣は疑問を返したのだが、相手は同意したと思ったらしい。強く頷いた。 「だろ?何でもソツなくこなして、誰とでも話をするくせに、やけに冷めたところがあるし。思考が浮いてるっていうか。」 『家族って、特別だと思うよ。』 青子の言葉が頭に蘇った。 「なぁ、家族って特別だと思うか?」 「はぁ?家族は家族だろ?ま、お前の譲ちゃんなら、特別ってのもわかるけどよ。」 「だな。」 それが普通だ。 恋人や友人より家族を、弟妹を優先するほうが妙なのだろう。 それなのに、それが青子は普通と言い切ったんだ。 ===== まだ続く〜
「なぁ、青子。」 「なに?将臣。」 俺の呼びかけに、日誌を書いていた青子が顔を上げた。 将臣と呼ばれて、違和感を感じる。 「臣でいいってのに。」 「だから、何で?」 「おんなじ名前の従兄弟がいるんだよ。で、俺は臣って呼ばれてる。」 「将臣は将臣なんだから、いいじゃない。」 それがどうした、というように言われ、面映い気持ちになる反面、嬉しくもあった。 「家族って、特別なのか?」 「人によるでしょ。でも、そうね。恋人が一人もいないより、家族や友人が一人もいないほうが、寂しいじゃない?」 「ああ…」 「あんたや私にとって、家族は特別に大切。それでいいんじゃないの?」 さらっと言って、再び日誌を書き始める。 私にとって…つまり青子も同じだったわけか。 だからこそ、気付いた感情。 同じ思い。 「だから、友人が消えていくのも、しかたないと思う。」 「青子?」 寂しげに呟かれた言葉に、驚いて見つめる。 友人が、消えていく? 「…今週いっぱいなんだ。この学校。」 「先月きたばっかじゃねぇか。」 声が裏返りそうになるのを、必死に止める。 俺の言葉に、青子は寂しげに微笑んだ。 「親の仕事の関係でね。長くて1年早ければ1ヶ月。入学した学校で、卒業なんてできないんだよ。」 言葉が出ない。 何を言っていいのか分からない。 仕方ないなで片付けられないのは、この女に特別な感情を抱いているからなのか、それとも目の前の瞳の深い色のせいか。 悲しみとは違う、寂しさと諦めが少しだけ入り混じった、全てを受け入れた…海の色 「進学とか、いろいろ問題があるから、私だけ寮のある学校にするか、なんていわれたけれど。私は家族を選んだの。」 小さく口元に笑みを浮かべる。 何処までも穏やかな微笑。 「だって、家族と一緒にいられる時間は限られてるんだもん。あと数年したら、離れなくちゃいけないんだから。大切にしたって、悪くないよね。」 言い聞かせるような言葉に、しらず強く頷いた。青子が、ありがとうと、小さく呟く。 「将臣を見たとき、似てるなって思った。私の場合、転校っていう物理的な距離があって諦めなければならなかったけれど。 将臣の場合は心の距離、かな。上手くいえないけど、何かが将臣の心に、家族と恋人に距離を作っちゃってる。」 「かもな。俺はあいつらがしっかりくっつくまで…あいつらが落ち着くまで、他に気がいかないんだと思う。」 それは譲とのぞむのことだけではなく。東の町でドタバタしているやつらも含めて。 余計なお世話だろうが、なんだろうが、気になるものはしかたねぇだろ。 「大切なものは大切だもんね。言葉でどういい作ろうとさ。変えられない。」 「だな。」 似たもの同士、とでも言うのか。お互い苦笑し合った。 ===== まだ続いた!
「もしも、私や将臣に恋人ができるとしたら、たぶんそれは家族になる相手じゃないかなぁ。」 それくらい大切な相手だという意味で言ったんだろうが、それはまるで… 「結婚前提のお付き合いってか?」 「あはは、それもいいかもね。」 「中学生でそれはムリだろ。」 「わっかんないわよ。早い子は早いもん。」 ケタケタと大笑いする青子に、にやりと笑って言う。 「ふぅん。じゃ、俺が申し込んでもいいわけだ。」 「は?」 青子が笑顔のまま固まった。 「…冗談。」 「半分は。」 残り半分は本気と伝えてやると、青子が鳩が豆鉄砲をくらったような顔をした。 プッと噴出して笑うと、青子がむっとした顔になる。 「冗談は笑えるものにして。」 「半分本気だって。」 笑って言う臣に、青子がため息をつく。 「でも、まだそういう『好き』じゃないでしょ?」 「ああ、だから。」 そっと髪を撫で、妹にするように額にキスをする。 「結婚できる歳になって、そういう好きになったら…奪いに行っていいか?」 「それまでに私が相手を見つけている可能性はナシ?」 「限りなく低いだろ?お前の場合、好きになってても気付かなさそうだ。ぼんやりしてっからな。」 「アンタに言われたくない!」 青子は怒るけど。家族だけが大切で、他に大切なものを作らないといっていた青子が、俺をあそこまで理解するほど見ていたのは、何故だ? そう言ってやると、口篭る。 なんか、興味があっただけ、なんていうけれど、それが恋愛の第一歩だろ。 「今はまだ、ガキだからよ。家族の方が大切なんだわ。」 「私もだよ。」 「だから、大人になったら。」 「それまで、覚えていたらね。」 にっと笑う顔に、笑みが零れた。 「残り数日で忘れられなくしてやるぜ。」 「私忘れっぽいから、無理。」 軽口を言い合って二人して笑いあって。 今はまだ、少しだけ特別なただの友達。 けれど、あと数年したら… 「お互い別の恋人作ってたりして。」 「ま、それはそれでいい思い出だろ。」 そう言って、また大笑いした。 「お、今夜は鯖の梅煮か。」 「兄さんって鯖が好きだよな。昔はそうでもなかったのに。」 「そうか?」 「うん。中学を卒業するあたりまで…そういや、そのころまでは、彼女をとっかえひっかえだったよな…」 ボソリと呟く譲に、将臣が苦笑した。 「ま、お年頃ってヤツで、な。」 「たく。先輩といい兄さんといい中学って、そういう年頃なのか?」 「かもな。第二次性長期ってヤツだろ?」 「それを言うなら第二次性徴!増やすな伸ばすな!!」 真っ赤になって怒る譲の頭を撫でながら、鯖を見る。 鯖が好きというよりは、コレを見てると青子を思い出すんだよな。 何でも、前の学校でのあだ名が、ウミサバ(海鯖)だったとか。 それなら、お前を食い尽くしてやると笑ったのが、始まりだった気がする。 目の前の大切な弟妹たちが落ち着くまであと少し。 そうしたら、この気持ちに名前が付けられるようになるだろうか。 波間を漂うように、やさしくゆれ動く心に。それを欲する感情に。 あの海のような瞳を欲する想いに。 海は海でも、時化にならないことを願うけどな。 ===== 終わり〜 バレンタインに絡めようとしていた話。ここでアップ。 最近鯖を見ると食べたくてたまりません。というか食べまくってます。 鯖の煮付けっておいしいですよね☆ ウフフv
うわあ、久しぶりの総さまの更新だわvvv とウキウキ読みつつ、アワアワ言いつつ。 どことなく自分に似たような名前が出ていて思わず煮えてしまいますわ。 ななな、なんて名前をお付けになって・・・(照) 鯖は美味しいですけど、私は美味しくないです。 なんたって、賞味期限切れてますからね(笑) 臣の相手はてっきり年上のツアコンお姉さまだとばかり思っておりました。 でもなんだかいいかんじですね。うん、家族は大事だよ。臣は家族を大事にしてくれるね。きっと。 この2人がまた図書館で再会したらいいなあ、と思います。 本の海で待ってるから、見つけてね、将臣。
久しぶりなお話は、おもきし誤字脱字の嵐… しょっぱなから名前間違えてる〜 リハビリリハビリ 青魚青子じゃなくて、海魚青子だ〜 青魚にするか迷ってましたからね。 名前は絶対この字!と考えて、いろんな読みを調べましたよ〜(笑) 臣の相手は「まっててくれる」女の子と考えてました。 臣が大切にしてるものを理解して、見守ってくれる子。 同年代にしてしまったので、見守るのではなく同じような感情を持つ子になりましたが。 臣なら深海に住むsavaいえ鯖もきっと釣り上げちゃいますよ! 下の塗り絵の注意事項�B そんな塗り方があったんだ!と爆笑してしまい、ただいま誘惑と乱闘中です。 どうしましょう、sava様…
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